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【若手歯科医師におすすめ参考書】歯内療法編

若手歯科医師におすすめの参考書:歯内療法編

この記事は若手歯科医師に向けて書かれた記事です。

 

注意

このブログの内容は客観的事実に基づき執筆しておりますが、特定の医療行為、手技、手法を推奨するものではありません。

残念ながら医療行為に100%の成功はあり得ません。時に患者様の不利益に繋がることもあります。しかしその可能性を極力低くするための努力はできます。

論文などからの知識のアップデート、長期経過からのフィードバックを得て、患者利益の最大化に努めるべきです。その一助としてこのサイトを活用していただければと思います。

なお、全ての臨床写真は患者様の掲載許可をいただいた上で掲載を行なっております。

 

 

✔︎ 本記事の信頼性

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【個人的に最もお世話になった書籍】おすすめベスト3

 

若手歯科医師が日常臨床の中で一番最初に苦手意識を持つのが、この歯内療法だと思います。

 

そこで今日は自分自身が参考にして、かなり役に立った名著3冊を紹介させていただきます。

 

写真とエビデンスで歯種別に学ぶ! 歯内療法に生かす根管解剖:吉岡隆知著, クインテッセンス出版

 

まず根管治療を行うにあたり、その前準備として最も大事なことはその根管系の複雑さを理解することです。

 

CTなどでその走行を可視化できるようにはなっていますが、被曝の問題など、全ての症例で確認できるわけではありません。

 

根管の走行は個体差がかなりあるものですが、前もってその根管数や走行パターンを知っておくことはとても重要です。

 

そういう意味でこの吉岡隆知先生の写真とエビデンスで歯種別に学ぶ! 歯内療法に生かす根管解剖はその勉強に最適でした。

 

多数の透明標本なんかを見ちゃうと、こんな複雑な根管系を無菌にするのは無理だろとか思うんですが、CBCT像からの根管解剖の解説であったり、論文的な裏付けもしっかりされていて、その圧倒的な情報量に驚かされます。

 

根管解剖に関してはこの一冊をしっかり頭の中に入れればまず問題ないでしょう。

 

例えば再根管治療が必要になった歯牙は根管の見落としや、イレギュラーな根管形態をしていることが多くあります。

 

そういう意味でもしっかりと頭の中にそのイメージを持ち、ここに根管やイスムスは存在しないか。などという目で臨床に臨むことが大事かと思います。

 

 

治癒の歯内療法 新版:月星光博, 福西一浩 編著 クインテッセンス出版(シリーズMIに基づく歯科臨床vol.02)

 

ちょっと前までクインテッセンス上で連載をされている、エンド界のレジェンド月星先生と、その一番弟子の福西先生のタッグのこの書籍は外せないでしょう。

 

歯科医師になって歯内療法のイロハを学ぶにあたって最も読み込んだ本はこの本になります。

 

2021年に第3版が発刊され、旧版も読みましたが、前回のものよりもマテリアルや、手法などもアップデートされており必読の一冊となっています。

 

著者の福西先生とはかなり親しくさせてもらっていますが、この原稿を書いているときはものすごい気合が入っていました。

 

豊富な臨床写真とイラストで、それぞれの治療のイメージがつきやすく、エンドの苦手意識を取り払うのにすごく役立った一冊です。

 

初心者から、上級者までどなたにもおすすめできる良書になっております。

 

また話はそれますが、同シリーズの自家歯牙移植 増補新版 (シリーズ MIに基づく歯科臨床)も移植にあたっては必ず読んでおいた方がいい一冊かと思います。

 

 

世界基準の臨床歯内療法 第2版:石井宏著 , 医歯薬出版

第一版は2015年に発行されているのですが、2021年5月に第二版が発行されました。

 

第一版の時は歯根端切除などを扱う、”世界基準の臨床歯内療法2-外科的歯内療法-”という、これまた非常に参考になる別冊があったのですが、今回はその2冊が合わさり、尚且つ内容もアップデートされています。

 

バイオセラミック系シーラの話や、生活歯髄療法の話など、比較的最近のトピックも網羅されており、この辺の話は、新しく発行された書籍でしか扱えないので、優位性があるかなと思います。

 

前述のものと比較すると、内容は少しアドバンスな領域も扱っているので、前述の二冊を完璧にした上で、この本に入っていくという順番がおすすめです。

 

また、個人的に好きなポイントが、所々でランドマークスタディという、現在主流になっている考え方の元になっている論文が紹介されていることです。

 

論文はリファレンスを追えば大体一個の論文に行き着くんですが、その労力がとてもかかります。そういう意味でもその最短距離を提示してくれているこの本はとても参考になります。

 

 

【番外編】その他の参考書籍

 

上記の3冊は歯内治療にあたる上で、知っておきたい必須の知識を学ぶ上で特に参考にさせてもらった3冊になります。

 

ベーシックな内容を完璧にできるようになった後は、それぞれアドバンスな内容に入っていくと思うのですが、その中で参考にさせてもらっている書籍を簡単に紹介させてもらいます。

 

リクッチのエンドドントロジー:Domenico Ricucci著, クインテッセンス出版, 2017

→言わずもがなの名著。組織切片を多数作成することで、歯髄組織に何が起きているのかを詳細に記述した本です。初学者にはかなりずかしい本ですが、アドバンスな内容を知りたい方にはおすすめ。

 

治る歯髄 治らない歯髄:泉英之著, クインテッセンス出版, 2018

→最近よく話題に上がる歯髄保存。その臨床的判断をどう行えば良いかを詳細に解説してくれています。マイクロ使えるようになったらみた方が良いですね。

 

感染根管治療 Retreatment 感染制御の要点を知る:木ノ本喜史 編著, ヒョーロン, 2019

→感染根管処置に特化した内容で、多くの著名な先生が執筆にあたっており、非常に読みやすくなっています。第4,5章の診断のデイシジョンツリーは、特に経験の浅い歯科医師は見ておいた方が良いと思います。

 

【使わない手はない】図書館を使い倒そう

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歯科書籍は専門書にあたるので、どうしても一冊あたりの価格が高くなります。内容も見ずに購入するのはなかなか気が引けるかと思います。

 

そういう時はぜひ図書館に行きましょう。蔵書の数は図書館によって異なりますが、上記にあげているようなメジャーな書籍は必ずあります。

 

既卒生しか貸出ができないできないなど、図書館によって利用のルールは異なるとは思いますが、閲覧のみであれば可能なところが多いと思います。

 

OPACなどで貸し出し状況なども確認できるはずなので、事前にチェックし閲覧したい図書があるか見てから行きましょう。

 

実際に見てみて、何度か見返すために手元に置いておきたいというものを購入すれば良いと思います。

 

僕のいるところには歯科大学がなく、そういった事前に見ることがなかなかできないのが残念で、地方の方で同じような状況の方もいるかと思います。

 

そういう場合は、、、買うしかないですね。。。

 

もし自分に合わないとか、必要ない場合は二次流通を使って売れば、少しはペイできるかなと思います。

 

 

今日も最後までお読み頂きありがとうございます。

  • この記事を書いた人

Dr.H

論文をベースに臨床に役立つ情報を紹介するブログ。一般の患者さんの悩みに答えられるような内容もあげていきます。もしこんな話題を扱って欲しいなどの要望があれば問い合わせよりご連絡ください。

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